みなさんはマルタ料理と言うと、どんな料理を思いつきますか？マルタ料理は、イタリアやアラビア、地中海料理の影響を受けていてとてもユニークなんです。マルタはパスタやピザはもちろんのこと、海に囲まれている地形からシーフード料理もよく食べられます。この記事ではマルタに来たら外せない美味しいマルタ料理を紹介しています。マルタ留学をする方、観光でマルタに来る方はこの記事を見ておいしいマルタグルメを堪能しに行ってみてください。
マルタ料理の特徴は？
マルタ料理は、地中海料理の影響を受けた食文化を持っています。その特徴は、新鮮な食材を活かしたシンプルな料理や、独自の調味料の使い方、そして地域によって異なる伝統的な料理などが挙げられます。
主要な食材は、地中海で水揚げされる新鮮な魚介類や、地元で育てられる新鮮な野菜や果物です。また、マルタはうさぎの肉を食べることで知られています。マルタ人にとってはちょっとしたご馳走ですが、レストランで気軽に食べることができます。マルタの伝統的な料理の中でも、特に有名なのは「フェンカータ（兎肉のシチュー）」や「パスティッツィ（塩味のパイ）」、「ティンパーナ（マカロニのパイ）」などがあります。これらの料理は、シンプルで新鮮な食材を活かした調理法で作られています。
マルタは小さな国家ですが、マルタ島だけでなくゴゾ島の伝統的な料理も存在します。例えば、Ftira Għawdxija（パンのようなもの）や、Quassatat（リコッタチーズが入ったタルトのようなもの）などがあります。
マルタ料理のもう一つの特徴は、地中海に面した国家であることから、美味しいワインやビールが豊富にあることです。マルタには、いくつかの地元のワイナリーや醸造所があり、その中でも有名なのがDelicataワイナリーやFarsons醸造所です。これらのワイナリーや醸造所では、地元の葡萄や麦芽を使用して、美味しいワインやビールが作られています。また、地元のレストランやバーでも、マルタ産のワインやビールを味わうことができます。
有名なマルタ料理リスト
Stuffat tal-fenek (rabbit stew)ストゥファットタルフェネック
マルタの伝統的な料理の一つで、うさぎ肉を煮込んだシチューです。マルタでは、農村地域でよく食べられている料理で、家庭で作られることも多いです。スーパーでうさぎの形をそのまま残したお肉が普通に売られています。初めて見ると少し驚いてしまうかもしれません。うさぎ肉の食べ方は、シチュー、パイ、グリルなど様々です。特にトマト、ニンジン、タマネギ、セロリなどの野菜と一緒に煮込まれ、風味豊かなトマトソースで味付けされたシチューは人気があります。初めてうさぎ肉を食べる方にも挑戦しやすい一品です。地元のワインやビールと一緒に楽しむとさらに絶品です。小骨が多く、食べることが少し大変ですが、マルタに来たのならぜひ食べたいうさぎ料理です。
Ross il-forn (baked rice dish)ロスイルフォルン
Ross il-fornは牛ひき肉、豆、玉ねぎ、米などを使用した焼き米料理です。具材とお米を混ぜて上にチーズを乗せて、オーブンで焼くと完成です。家庭により、具材や味が異なりマルタ人が家庭を思い出す一品です。自分で作るだけでなく、買うこともできます。地元のパスティッツェリアでは、小さなアルミホイルの容器で焼かれ、持ち帰りで楽しむことができます。この料理は、温かいままでも冷たいままでも美味しく食べられる、満足感のある一品です。
Kapunata (Maltese version of ratatouille)カプナタ
カプナタは、フランスのラタトゥイユのマルタ版とも言われる野菜料理で、定番のマルタ料理の一つです。この料理は大抵の場合、トマト、オニオン、ズッキーニ、ナス、赤パプリカ、オリーブオイル、酢、塩、胡椒などを使用して作られます。これらの野菜は刻んで、トマトソースで調味し、低温で煮込んで作られます。カプナタは、通常、温かい料理として提供されますが、冷やしても美味しく食べられます。この料理は、肉を使わずに作られるので、ヴィーガンやベジタリアンの人たちにも人気があります。
Aljotta (fish soup)アリオッタ
この料理は、マルタの伝統的な魚のスープ料理です。このスープは、トマト、ニンニク、パセリ、セロリ、タマネギ、ジャガイモ、そして地中海の魚（通常はメバルなど）を使用して作られます。Aljotta は、マルタの漁師たちが海で長時間過ごすために作った、栄養たっぷりのスープとして知られています。スープには米が入れられ、柔らかくなるまで煮込みます。通常は、トーストしたパンにスープを注いで食べます。アリオッタは、マルタの伝統的な料理であり、海の香りと美味しさが溢れる一品です。
Timpana (baked pasta dish)ティンパーナ
ティンパーナは、マルタ料理の中でも特に人気が高い料理の一つで、ミートソースとマカロニをベースにしたオーブン焼きのパスタです。この料理は、パスタ、ミートソース、トマトソース、チーズ、卵、パン粉などを使って作られ、ミートソースには挽いた牛肉と豚肉が使用されます。この料理の特徴的な部分は、トマトソースと卵が練り込まれたマカロニの層で、その上にパン粉を散りばめたミートソースが乗せられることです。オーブンで焼き上げられたティンパナは、外側はサクッとした食感に仕上がり、中にはとろけるようなチーズと濃厚なミートソースが詰まっています。ティンパーナは、主に特別な日やパーティーなどのイベントで食べられることが多く、家族や友人と一緒に食べるときは、一つのティンパーナをみんなでシェアして楽しむことが一般的です。
Lampuki pie(fish pie)ランプキパイ
ランプキパイは、マルタの伝統的な魚料理で、特に秋のシーズンに食べられます。この料理は、主にタイセイヨウカツオの一種であるランプキを使って作られます。魚を皮ごと焼いた後、骨を取り除き、パセリ、ニンニク、トマト、タマネギなどで調味して、生地の中に詰め込みます。この料理は、家庭でよく作られるお料理ですが、地元のカフェやレストランでも味わうことができます。9月〜10月の間に食べるランプキが一番旬で美味しいそうなので、この時期にマルタにいるのならぜひ試してみてください。
Imqarrun il-forn(baked macaroni)
マルタの代表的な料理の一つであり、マカロニと肉のソースをベースに作られたオーブン焼きのパスタ料理です。長くて太いマカロニを使用し、肉のソースと一緒にオーブンで焼き上げます。この料理は、トマト、玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子、牛ひき肉または豚ひき肉などを使って、パスタと混ぜ合わせます。ソースには、地中海地域で見られるスパイスやハーブ、ローリエの葉、オレガノ、タイムが使われ、さまざまな味わいを生み出します。オーブンから出した後、チーズでトッピングして、表面をこんがりと焼き上げます。簡単に作れるので、家で気軽にマルタ料理を楽しむことができます。
Ftira (Maltese bread)フティーラ
フティーラは、マルタで親しまれているパンです。通常円形で厚く、外側はサクサクとしていて、中はふわふわでもちもちしていることが特徴的です。どのようにして食べるかと言うと、サンドイッチのように中に具材を挟んだり、ピザのようにして具材を乗せて焼いて食べたり、簡単な軽食としてパンに具材を乗せてブルスケッタにしたりなど様々です。フティーラは、朝食やランチに最適で、地元の人々からも観光客からも愛されています。また、フティーラはマルタの特別なイベントや祭りでも頻繁に食べられます。スーパーで買って、自分流にアレンジでして食べたり、レストランでピザとして食べることもおすすめです。ぜひ様々な食べ方で食べてみてください。
Pastizzi(snack)パスティッツィ
パスティッツィは、マルタでは外せないストリートフードの一種です。サクサクのパイ生地の中に、リコッタチーズや豆のペースト、または豚肉のペーストが入っています。パスティッツィは、朝食や軽食として、または間食としていつでも食べられます。購入できる場所は街中のパスティッツェリアです。どこでも気軽に買えるので、お腹が空いた時にピッタリです。1つ60セント程で買えて、お財布にも優しい！マルタ人がこよなく愛すパスティッツィは食べる価値ありです。
まとめ
いかがだったでしょうか？マルタ料理の特徴と有名なマルタ料理を9つ紹介しました。マルタ料理は、様々な地域の影響を受けて作られていて、様々なテイストを味わうことができます。マルタの家庭料理であるティンパーナや特別な日に食べるうさぎ料理、マルタ国民に愛されているソウルフードのパスティッツィなど美味しいものがたくさんです。マルタに来たら、ぜひご賞味あれ！
よくある質問
マルタ料理の特徴は？
マルタ料理は、地中海料理の影響を受けた食文化です。その特徴は、新鮮な食材を活かしたシンプルな料理や、独自の調味料の使い方、そして地域によって異なる伝統的な料理などが挙げられます。
マルタの主食は何？
マルタの主食は、パンやパスタです。スーパーには、ありとあらゆる種類のパンとパスタが並べられています。
マルタ島のうさぎ料理は？
マルタでは、うさぎの肉を調理した料理があります。特に、うさぎ肉を煮込んで柔らかくしたシチューはうさぎ料理の中でも食べやすく人気です。
マルタの伝統料理は？
マルタの伝統料理は、Stuffat tal-fenek （ストゥファットタルフェネック）、Timpana （ティンパーナ）、Aljotta （アリオッタ）が挙げられます。