マルタのバスの乗り方　バス事情　

マルタの主要な公共交通機関といえば、バスです。マルタの都市全てにバス路線が張り巡らされていて、基本的にバスでどこへでも行くことができます。そのため快適にマルタ生活を送るためには、バスを乗りこなすことが必要不可欠です。しかし、外国のバスに乗る際は乗り方に戸惑ってしまいますよね。バス停でバスを待っていたのに、無視されることがあるかもしれません。この記事では、マルタのバス事情とバスの乗り方、バスカードについて詳しく説明します。この記事を読んでマルタのバスをマスターしましょう！

マルタのバスの乗り方

1. 乗るときは前方から乗る
2. 運賃の支払いは、現金、コンタクトレス支払い、バス専用のTallinjaカード
3. 降りる時は、stopボタンを押す
4. 降車時は、前方または後方の近い方のドアから降りる

まずは、バスの乗り方について紹介します。

乗るときは前方から乗る

運賃の支払いのために前方から乗り込みます。

運賃の支払いは、現金、コンタクトレス支払い、バス専用のTalinjaカード

バスに乗車したら、先に運賃を支払います。支払い方法は3つあります。Tallinja（バス）カード、現金またはコンタクトレスの支払いです。Tallinja（バス）カードの場合はカードリーダーにかざします。現金の場合は、現金を運転手さんに渡します。なるべく小銭を用意しましょう。大きいお札は受け取ってもらえないことがあります。コンタクトレスの支払いにはクレジットカード、スマートフォン、スマートウォッチでできます。カードはvisaのみ受けつけています。たまに非接触型決済システムが壊れているバスもあるので可能ならば現金を用意することをおすすめします。支払い後は、レシートを受け取るのを忘れないようにしてください。そのレシートがあれば、距離無制限で2時間バスが乗り放題になります。乗り換えの際もそのレシートを見せればオッケーです。レシートに有効時間が記載してあるので、無くさないようにしましょう！

降りる時は、stopボタンを押す

降りたい時は、ボタンを押せば大丈夫です。たまにボタンを押されたことを忘れたのか、止まってくれない運転手さんもいます。その時は運転手さんに声をかければ止まってくれます。

降車時は、前方または後方の近い方のドアから降りる

前方でも後方でもどちらからでも降りることが可能です。たまに、後方のドアしか開けてくれない時もあります。

マルタでのバスの乗り方がわかったところで、次はバス事情です。バスに乗るにも一筋縄ではいかないのがマルタのバスです。バス事情を理解して、バスを乗りこなしましょう！

マルタのバス事情

• 時間通りに来ない
• バス停で待っていても手をあげないと止まってくれない
• バスが満員だとバス停で手をあげていても無視される
• バス待ちの列がなく、みんな横割りを気にせず、バスに乗り込む

時間通りに来ない

まずは、なんと言っても時間通りにバスが来ません。交通渋滞がひどかったり、道が狭いので車同士がすれ違うのに、時間がかかってしまうことが多いです。そのため、時間通りに来ることは滅多にないので、気長に待つしかないです。

バス停で待っていても手をあげないと止まってくれない

マルタではバス停で待っているだけでは、バスは止まってくれません。乗りたいバスが来たら、手を上げて意思表示をしましょう。日本では、バス停に人がいると必ずバスが止まってくれるので、マルタで普通に待っていたらバスに素通りされたというのはあるあるです。

バスが満員だとバス停で手をあげていても無視される

たまにバス停で手を上げていても、スルーされることがあります。それは、バスが満員で運転手がこれ以上乗客を乗せられないと判断したからです。特に、夏の時期は観光客が多く、人気の路線はバスが満員のことがよくあります。しかし、バレッタやスリーマ行きのバスは頻繁に出ています。次々にバスが来るので一本逃しても長い時間待つことはあまりないでしょう。

バス待ちの列がなく、みんな横割りを気にせず、バスに乗り込む

バスが来るとみんな一斉にバスに乗り込もうとします。特に列はなく、乗れた順です。横から割り込む人もいますが、特にみんな気にしている様子はないです。それに対して怒っている人を見たこともないです。これを見るたびにおおらかな国だなと思います。もしちゃんとした列がなく、横から入ってくる人がいたとしても広い心を持って受け入れることが大事かなと思います。

Tallinja バスカードとは？

Tallinjaカードとは便利なバスカードです。自分の名前や写真が入った登録制のカードと短期間マルタに来た際に使える旅行用のカードの2種類あります。このカードのメリットは、お得にバスに乗ることができること、バスに乗る度に小銭を用意しなくても良いので手間が省けることです。登録制カードの登録方法から説明します。

登録の仕方

1. Malta Public Transportのウェブサイトを訪れる。
2. 名前や身分証明書、メールアドレスを登録する。
3. 身分証明書に貼られている顔写真を撮ってアップロードする。
4. 住所や学生の場合学校の詳細を登録する。
5. カード発行料(15€）支払いのため支払い方法を登録する。
6. 登録した住所にカードが届く（3週間程）

Tallinjaバスカードより詳細をご覧ください。ここから登録できます。

登録制カードの種類

• Adult Tallinja Card– 17歳から59歳の誰でも登録できる。カードの色は緑。
• Child Tallinja Card– 4歳から10歳の子供用のカード。4歳未満はカードは不要。カードの色は黄色。
• Student Tallinja Card-11歳から16歳の学生と認可された学校に3ヶ月フルタイムで通う誰でも登録できるカード。留学で語学学校に少なくとも3ヶ月通う人はこの学生カードに登録できる。カードの色は赤。
• Gozo Tallinja Card-ゴゾ島に住所を持つ住人が登録できるカード。カードの色は紫。
• Concession Card– 60歳以上の人、障害者カードを所持する人が登録できるカード。カードの色は水色。

特報！2022年10月1日から、登録制バスカードを所持する人はバスの利用料金が無料になりました。バス乗車の際、カードリーダーにカードをかざす必要がありますが、料金は引かれません。ただし、Tallinja Direct (TD) ルートはやオンデマンドは料金が発生します。

旅行用カードの種類

• Explore Flex Card– 旅行用のカードの中で唯一チャージができるカード。6€で購入し、その後すぐに使うことができる。このカードを使うと現金で支払うよりもお得にバスに乗ることができる。例えば、通常のバス料金が2€のところこのカードを使うと1.85€になる。夜間運行バスや空港バスなどでも割引が適用される。バスカードの購入場所は、バレッタターミナルにあるMalta Public Transportの販売所、マルタ国際空港、マルタ中に設置してある券売機。
• Explore Unlimited travel for 7days-大人21€、子供15€。最初に使った日から7日以内であれば、何回でもバスに乗車できるカード。通常運行バス、夜間運行バス、特別運行バスで使用可能。また、マルタ国立水族館で3€の割引が適用される。購入場所は、コンビニやAgenda Bookshopなど。
• 12Single Day Journeys Card– カード料金は15€。通常のバスなら、このカードで12回乗車できる。Tallinja TDルートと夜間運行バスは6回乗車可能。また、通常のバスとTDルートや夜間運行バスを組み合わせることもできる。 バスカードの購入場所は、コンビニやAgenda Bookshopなど。

まとめ

今回は、マルタのバスの乗り方とバス事情について詳しく説明しました。前方から乗り、お金を支払い、降りる時はボタンを押して後車するだけです。これでもうマルタのバスに戸惑うことなく乗れるでしょう。難しいことはないので、1回乗れば慣れると思います。

バスの乗り方は簡単でも、バス事情を理解しないとマルタのバスを乗りこなすことはできません。時間通りに来ないことや、バスに乗る際には手を上げてバスを止めることを理解しておくと焦ることは少なくなります。マルタのバスの乗り方と事情を理解して快適にバスに乗りましょう。