マルタ騎士団

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みなさんはマルタ騎士団を知っているでしょうか?マルタ留学をしている方やマルタについて調べてみた方は、マルタ騎士団という言葉を聞いたことがあると思います。しかし、日本の義務教育で学ぶ機会はないので、詳しくマルタ騎士団について知っている方は少ないのではないでしょうか?マルタの歴史を紐解いていくと、マルタとマルタ騎士団はとても密接につながっていることがわかります。歴史を知ってから、観光をするとより楽しむことができます。また、マルタ騎士団に日本人騎士がいるのは本当なのか?この記事でマルタ騎士団について詳しく知ってから、マルタ騎士団のゆかりのある地を訪れてみましょう。

マルタ騎士団の概要

マルタ騎士団は、中世ヨーロッパにおいて著名な騎士団の一つであり、その歴史は11世紀後半にまで遡ります。最初に設立されたのは、聖ヨハネ騎士団として知られる団体でした。この団体は、エルサレム王国のキリスト教徒の守護者として設立され、聖地の防衛に従事しました。その後、この団体は、騎士修道会に発展し、より広範囲な活動を行うようになりました。

マルタ騎士団は、1530年にカール5世によってマルタ島を与えられ、この地を拠点として活動するようになりました。騎士団は、オスマン帝国の脅威に対抗するために、要塞や城壁を建設し、数多くの戦いで勝利を収めました。また、海賊行為や奴隷制度を撲滅するための活動も行い、その活動は多大な功績を残しました。

しかし、18世紀に入ると、騎士団は弱体化し、フランス革命の余波を受けてマルタから追放されることになります。その後、騎士団はイタリアやオーストリアなどで活動を続けましたが、その勢力は徐々に衰えていきました。

現在のマルタ騎士団は、国際的な慈善活動や人道支援活動を行うなど、その活動の幅を広げています。また、マルタ共和国の官僚的構造の一部を構成しており、その象徴的な役割を果たしています。

マルタ騎士団は、中世ヨーロッパにおいて、著名な軍事団体として知られています。その歴史は長く、その貢献は多大であり、現在でもその存在感は健在です。マルタ騎士団は、その歴史的な遺産を尊重しつつ、新たな課題に向けて積極的に取り組んでいます。

マルタでの功績

マルタ騎士団は、1530年から1798年までの約270年間、マルタ島を拠点として活動していました。この期間に、マルタ騎士団は多くの功績を残し、マルタ島の発展に大きく貢献しました。

マルタ騎士団は、当時地中海を舞台に活躍した海賊やオスマン帝国の脅威に立ち向かい、島を守るために激しい戦いを繰り広げました。その中でも最も有名な戦いが、1565年の「大包囲戦」です。オスマン帝国の軍勢がマルタ島を包囲し、マルタ騎士団は僅かな兵力で勇敢に戦い、最終的にはオスマン帝国軍を撃退しました。この戦いは、マルタ騎士団の英雄的な勇気と、マルタ島の生存と繁栄を守るための決意を示すものとして、世界的に知られています。

また、マルタ騎士団は、病院や孤児院、聖堂などを建設し、貧困や疾病に苦しむ人々を支援しました。このような社会福祉の活動は、マルタ島の発展に大きく貢献し、現在でもマルタの文化や歴史に深く根付いています。

さらに、マルタ騎士団は、芸術や文化にも大きな影響を与えました。騎士団は、美術品や芸術品のコレクションを作り、聖堂や宮殿などに飾りました。また、マルタ騎士団は、音楽や舞踊、劇などの文化活動にも熱心に取り組み、マルタ島の文化的な発展に寄与しました。

以上のように、マルタ騎士団は、マルタ島において多くの功績を残し、島の発展に大きく貢献しました。その歴史は、現在のマルタの文化や歴史にも深く根付いており、その名声は世界中に知られています。

マルタ騎士団ゆかりのある建物

マルタ騎士団はマルタで偉大なる功績を残し、その時に建てられた建物は今も残っています。マルタ騎士団の歴史や騎士団が見た景色を自分の目で見たいという方には、ゆかりのある場所を訪れると良いでしょう。

マルタ騎士団の聖ヨハネ大聖堂

聖ヨハネ大聖堂

聖ヨハネ大聖堂は、マルタ騎士団の中心的な建物の一つであり、マルタ島の首都バレッタに位置しています。この大聖堂は、マルタ騎士団の信仰の中心地であり、また、マルタ騎士団の歴史や文化を物語る重要な建築物でもあります。外観は、ライムストーンで建てられたマルタにありふれる建物ですが、内部は外観からは想像できない程豪華絢爛です。

聖ヨハネ大聖堂は、1572年に建設が始まり、建設は何度か中断されたものの、1578年に完成しました。大聖堂は、当時のマルタ騎士団の総長であったジェラーロモ・カッサール(Jean de la Cassière)によって建設が指揮されました。大聖堂は、マルタ騎士団の富と権力を象徴する壮麗な建築物であり、その内部には、豪華な装飾や美術品が多数展示されています。

2階には美術館を併設していて、カラバッジオの「洗礼者ヨハネの斬首」や「聖ヒエロニムス」や騎士団の衣装などが展示されています。カラバッジオの作品の中で唯一サインが残されている「洗礼者ヨハネの斬首」は見応えたっぷりです。この大聖堂を訪れたからには、ぜひカラバッジオの絵画は見たいものです。

また、聖ヨハネ大聖堂は、マルタ騎士団の歴史においても重要な役割を果たしてきました。大聖堂には、マルタ騎士団の総長たちの墓や、騎士団の紋章などが展示されています。さらに、大聖堂は、マルタ騎士団がトルコ軍との戦いで勝利を収めた際に、騎士団によって建設されたものである「勝利の礼拝堂」を含んでいます。

聖ヨハネ大聖堂は、マルタ騎士団と欧州の歴史的な建築物の中でも特に価値のあるものの一つです。今でも、多くの観光客が聖ヨハネ大聖堂を訪れ、その美しさと歴史的な価値を楽しんでいます。

場所

Triq San Gwann, Il-Belt Valletta, Malta

営業時間

月曜日〜金曜日 9:30-16:00
土曜日 9:30-12:00
日曜日 休み

入場料

大人€15
高齢者€12
学生€12
子供(12さいより歳下は無料)なし
マルタ騎士団のアッパーバラッカガーデン

アッパーバラッカガーデン

アッパーバラッカガーデンは、マルタの首都バレッタにある要塞で、マルタ騎士団時代に建設されました。要塞は、バレッタの入り口に位置し、海上からの攻撃から都市を守るために重要な役割を果たしました。

アッパーバラッカガーデンは、1530年にマルタにやってきた騎士団によって、最初に建設されました。騎士団は、オスマン帝国の侵略からマルタ島を守るために、島全体に要塞や城壁を建設しました。アッパーバラッカガーデンは、フランスとオスマン帝国の間で起こった包囲戦の中で重要な役割を果たし、マルタの防衛に貢献しました。

現在、アッパーバラッカガーデンは、観光客や地元住民にとって、バレッタを訪れる際に見逃せない観光名所の一つです。要塞内には、マルタ騎士団の歴史に関する展示物や博物館があり、また、要塞からは、マルタの美しい海岸線や港を一望することができます。マルタの一大イベントであるマルタ国際花火大会を鑑賞するのにも良い場所です。

アッパーバラッカガーデンは、マルタの歴史と文化を象徴する重要な建造物の一つであり、多くの人々にとって、訪れる価値がある場所です。カフェもあるので、景色をみながらのんびりすることもできます。

場所

292 Triq Sant’ Orsla, Il-Belt Valletta, Malta

営業時間

月曜日〜日曜日 7:00-22:00

入場料

無料

現在のマルタ騎士団は?

現在のマルタ騎士団は、歴史的な組織としてだけでなく、慈善活動や人道援助などの分野で活躍しています。マルタ騎士団は、領土を持っていませんが、本部はローマにあり、国として世界の約120の国と外交関係を持っています。パスポートも発行しており、外交を行う騎士団の約500人はこのパスポートを所持しています。現在騎士団は、13,500人の騎士、95,000人の常勤ボランティア、52,000人の医療専門職員からなっていて、世界で最も影響力があり尊敬される慈善団体の1つです。 マルタ騎士団は、外交使節団と国連の常任オブザーバーの地位を持つ国際機関でもあります。国際社会の積極的で献身的なメンバーであり、必要としている人々に医療、人道、精神的援助を提供し、人権と社会正義を擁護しています。 さらに、マルタ騎士団は、毎年恒例の世界青年の日のお祝いを含め、キリスト教信仰を促進することに専念しています。

マルタ騎士団は、グランドマスター、グランドコマンダー、および騎士団評議会で構成される主権評議会によって統治されています。 グランドマスターはマルタ騎士団の精神的指導者であり、騎士団の使命を担い、グランドコマンダーは騎士団の行政長官です。 今日、マルタ騎士団は、病人と貧しい人々への奉仕という使命と、キリスト教信仰を促進することに引き続き注力しています。 マルタ騎士団は、必要としている人々に医療と人道支援を提供し、人権と社会正義を擁護し続けています。 その努力を通して、マルタ騎士団は、苦しみと不正の世界における希望の灯台となりました。

マルタ騎士団に日本人はいるのか?

2022年6月、日本人の騎士としてはおよそ90年ぶりに九州大准教授の武田秀太郎さん(33)が選ばれました。武田さんの騎士としての受賞は、青年海外協力隊として人道支援活動や国連職員としての発展途上国人道外交、大学教員としての東南アジア地域再生可能エネルギー支援政策プロジェクト、香港における恵まれない家庭へのリモート教育慈善事業による功績を認められたためでした。マルタ騎士団の一員としての武田さんの活躍が今後も気になるところです。

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マルタ騎士団の歴史本

マルタ騎士団の日本人騎士である

武田秀太郎さんが執筆した本です。

マルタ騎士団の歴史について詳しく、

騎士からみたマルタ騎士団につい

て書かれています。

まとめ

マルタ騎士団は、1530年から270年間マルタ島を拠点としながら活躍しました。今や、マルタ観光の目玉となっている要塞や聖ヨハネ大聖堂を作り、マルタを守りながら活気づけました。現在は、元々の目的であった人道支援を中心に行っており、世界的にも認められています。また、およそ90年ぶりに日本人騎士が誕生しました。今も現存するマルタ騎士団について気になる方は、マルタで騎士団ゆかりの地を巡ってみると興味深い発見ができるかもしれません。

よくある質問

マルタ騎士団の正式名称は?

正式名称は、エルサレム、ロードス及びマルタにおける聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会。通称をマルタ騎士団と呼ばれています。

マルタ騎士団の人口は?

現在マルタ騎士団は、13,500人の団員から成っています。昔は貴族のみで構成されていたが、現在は功績を残した者も加入しています。

マルタ騎士団どこ?

かつてはマルタ島を拠点にしていましたが、現在はローマに本部を構えるのみで、領土を持っていません。

聖ヨハネ騎士団のユニフォームの色は?

聖ヨハネ騎士団のユニフォームの色は黒と白です。