今回はマルタの祝日についてご紹介します。マルタは宗教関係の祝日が多く、1年を通して重要なお祭りが多く開かれます。マルタ留学で学校に通われている方、マルタで働かれている方はマルタの祝日をしっかり把握する必要があると思います。また、観光でマルタを訪れるのなら、マルタの祝日に合わせてお祭りを堪能することもできるでしょう。では、マルタの祝日を確認してみましょう。
マルタの祝日一覧
日にち | 曜日 | 祝日 |
1月1日 | (月) | 元旦 |
2月10日 | (土) | 聖パウロの難破の饗会 |
3月19日 | (火) | 聖ヨセフの饗宴 |
3月29日 | (金) | 良い金曜日 |
3月31日 | (日) | 自由の日 |
5月1日 | (水) | 労働者の日 |
6月7日 | (金) | 6月7日の記念日(Sette Giugno) |
6月29日 | (土) | 聖ペテロと聖パウロの饗宴 |
8月15日 | (木) | 聖母被昇天の饗宴 |
9月8日 | (日) | 勝利の日 |
9月21日 | (土) | 独立記念日 |
12月8日 | (日) | 無原罪懐胎の饗宴 |
12月13日 | (金) | 共和国記念日 |
12月25日 | (水) | クリスマスの日 |
マルタの祝日の由来
聖パウロの難破の饗会(Feast of St. Paul’s Shipwreck)
聖パウロはマルタの守護聖人です。マルタの教会カレンダーにある数多くの「聖人の日」の中で、国の祝日としての地位を確立している数少ないものの一つです。ヴァレッタの聖パウロ難破教区とその周辺では、宗教的な儀式や街頭のお祭りが行われます。聖パウロはエルサレムからローマに向かう途中、嵐に遭い、船がマルタの海岸に流れ着きました。また、聖パウロはマルタで初めてキリスト教社会を築いたと言われています。
聖ヨセフの饗宴(Feast of St. Joseph)
この日は聖ヨセフを祝う日です。毎年3月19日に固定されており、マルタだけでなくイタリアやスペイン、ポルトガルなどでもこの日に聖ヨセフ祝う習慣があります。マルタでは、ラバトとイムディーナでお祝いが祝祭が開かれます。音楽隊を伴った色とりどりの行列が、祝日のラバトの街を行進します。この日は、一日を通して様々な時間帯に、複数の楽団による行進曲や祝祭賛美歌、特別なミサを体験することができます。
良い金曜日(Good Friday)
この日は、イエスキリストの苦しみについて考える日です。マルタでは、16世紀から行進が行われてきました。キリストの受難は、イエスがすべての人のために命を捧げるために負った犠牲を象徴する像に乗せられて運ばれます。良い金曜日は、教会で午後の礼拝で祝われます。その後、様々な村で等身大の彫像を掲げた行列が行われます。マルタのイースターでは、教会から持ち出された等身大の像は、街の通りを練り歩きます。
6月7日の記念日(Sette Giugno)
この日は、1919年6月7日の悲劇的な出来事を記念します。マルタの人々が英国の統治に対して反乱を起こし、島のために何らかの代表政府を要求した1919年の暴動を思い起こさせるものです。暴動により、4人の死者が出ました。追悼式は、バレッタのSt. George’s Square で行われます。また、ゴゾ島のXagħraでも同様の追悼式が行われます。
聖ペテロと聖パウロの饗宴(Feast of St. Peter and St. Paul)
使徒である聖ペテロと聖パウロのローマでの殉教を称える典礼上の祭日です。この祝日は古代キリスト教に由来し、二人の死または聖遺物が移された日を記念日として選ばれています。マルタでは、ゴゾ島のNadurで祭日が祝われます。
聖母被昇天の饗宴(Feast of the Assumption)
聖母マリアによる天国への昇天を記念している日です。この日は、Għaxaq、Gudja、Ħ’Attard、Mosta、Mqabba、Qrendi、そしてゴゾ島のVictoriaの7つの都市でお祝いごとが行われます。マリア像が、ブラスバンド、花火、教会の鐘の音、群衆の歓声とともに、街の通りを練り歩きます。このお祝いのために、多くの人々や観光客が訪れます。
独立記念日(Independence Day)
1964年9月21日、マルタはついに政治的な面でイギリスからの独立を果たしました。1919年6月7日( Sette Giugno)に起きた事件の後、マルタは責任ある政府を樹立し、人々はそれ以来独立に向かって努力してきました。この日には、独立記念日を中心とした祝賀行事の一環として、マルタ司教による司教盛儀ミサがバレッタのSt. John’s Co-Cathedralで行われます。また夜には、国家祝典委員会によって独立記念日コンサートが開催されます。
共和国記念日(Republic Day)
1974年12月13日にマルタが共和国となった日を記念して毎年祝われる国民の祝日です。マルタは1964年にイギリスから独立をしましたが、憲法上の役割を担っていたマルタの女王によって部分的に統治されていました。独立から10年後、憲法が改正されマルタは正式に共和国となりました。この日を記念してイベントや祝典が開かれます。授賞式や盛大な花火、軍事パレードなどが行われます。
クリスマスの日(Christmas Day)
キリスト教徒が多いマルタでは、盛大にクリスマスを祝います。街はイルミネーションで飾られ、様々な場所でイベントやクリスマスマーケットが開かれます。12月25日クリスマス当日は、バスが一時運行停止し、スーパーは早く閉まります。多くの人が家族とゆっくり食事を楽しむ日となっています。